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先日ずいぶん前に一緒に働いていた人たちと飲み食べた。そのとき話題になったのは、当時の所長から教わったこと。

皆それぞれだったけれど共通していたのは「ひととして」のこと。わたしもそうだったな。入所してわりと間もない、初任給がもうすぐという頃、ちょっと、と呼ばれて聞いたのは所長が高校を卒業して上京したときのこと。それから最初の仕事のこと、そこからどうやって会社を軌道に乗せて今に至っているか、今何を思って皆と働いているかということ。

そのとき聞いた、「上京してからずっと、いろんな人に助けられ教えてもらい叱ってもらって今がある。だから今度は自分が若い人を育てる番。」ということは、いまのわたしの命題になっている。

いつか会いたい。